温泉分析表

源泉名 和倉温泉(5号源泉、8号源泉、10号源泉、13号源泉)
湧出地 石川県七尾市和倉町ヨ部79番地1
泉質 ナトリウム・カルシウム 塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 84.8℃(気温28.8℃)
湧出量 毎分1,600リットル/min(動力)
pH値 7.4(ガラス電極法)
蒸発残留物 22.8g/kg(130℃)
電気伝導度 30.1mS/cm(25℃)

禁忌症及び適応症
温泉の医治効用は、その温度その他の物質的因子、化学的成分、使用地の地勢、気候、利用者の生活状態の変化その他の諸般の総合作用に対する生体反応によるもので、温泉成分のみによって各温泉の効用を確定することは困難であるが、この温泉の飲用の禁忌症及び適応症はおおむね次のとおりである。
※飲用の禁忌症 腎臓病、高血圧症、その他一般にむくみのあるもの
※飲用の適応症 慢性消化器病、慢性便秘、吸入療法(うがい等)
慢性気管支炎、咽喉炎
○飲用上の注意
温泉には老化現象が認められ、地中から湧き出した直後の新鮮な温泉が最も効用があるといわれているが、それぞれの泉質に適する用い方をしなければかえって疾病に不利に働く場合がある。したがって飲用上の注意事項はおおむね次ぎによることとし、特に飲用にはこの飲泉所の筒上部より落ちる新鮮な温泉を用いること。
※飲用上の注意事項
ア、 飲泉療養に際しては、温泉について専門的知識を有する意志の指導を受けることが望ましい。
イ、 温泉飲用の一回の量は当温泉の場合は20ミリリットル(さかずき1杯程度)ないしは50ミリリットル程度とし、その1日の量はおおむね40ミリリットルないしは250ミリリットルまでとする。また、これを希釈して飲用すること。
ウ、 以上のほか、飲用については次の諸点について注意すること。
(ア)夕食後から就寝前の飲用はなるべく避けることが望ましい。
(イ)フッ素を含有するので、乳幼児の飲用は避けること。

その他
この飲泉所の温泉は個人で使用する以外の商用利用を禁ずる

 

試料1kg中の成分、分量及び組成  (1)陽イオン

成  分 mg mval mval%
リチウムイオン
ナトリウムイオン
カリウムイオン
アンモニウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
ストロンチウムイオン
バリウムイオン
アルミニウムイオン
マンガンイオン
鉄(U)イオン
鉄(V)イオン
亜鉛イオン
8.5
4103
129.1
0.3
10.4
3193
48.6
0.3
0.6
0.1
<0.1
<0.1
<0.1
1.22
178.5
3.30
0.02
0.86
159.3
1.11
0.00
0.07
0.00
0.00
0.00
0.00
0.35
51.83
0.96
0.01
0.25
46.26
0.32
0.00
0.02
0.00
0.00
0.00
0.00
陽イオン 計 7493 344.4 100.0

 

試料1kg中の成分、分量及び組成  (2)陰イオン

成  分 mg mval mval%
フッ素イオン
塩素イオン
臭素イオン
ヨウ素イオン
水酸化物イオン
硫化水素イオン
硫酸イオン
ヒドロリン酸イオン
メタ亜ヒ酸
炭酸水素イオン
炭酸イオン
チオ硫酸イオン
3.6
12250
50.0
<0.1
<0.1
<0.1
16.2
0.3
0.1
15.9
<0.1
0.5
0.19
345.5
0.63
0.00
0.00
0.00
0.34
0.01
0.00
0.26
0.00
0.01
0.05
99.60
0.18
0.00
0.00
0.00
0.10
0.00
0.00
0.07
0.00
0.00
陰イオン 計 12340 346.9 100.0

 

(3)遊離成分
溶存物質(ガス性のものを除く)19.96g/kg

成分総計  19.97g/kg

非解離成分 mg mmol

メタケイ酸
メタホウ酸

92.3
35.4
1.18
0.81
非解離成分計 127.7 1.99
溶存ガス成分 mg mmol
遊離炭酸
遊離硫化水素
14.0
<0.1
0.32
0.00
溶存ガス成分計 14.0 0.32


 

(4)その他の微量成分

総クロム
総水銀
鉛イオン
水素イオン

<0.02   mg
<0.0005mg
<0.01   mg
<0.01   mg


 

和倉温泉総湯の入浴方法


入浴期間

温泉医療を始める場合は、最初の数日の入浴回数を1日当たり2回ないし3回までとする。
温泉医療のための必要時間は、おおむね2ないし3週間を適当とすること。
温泉医療開始後おおむね3日ないし1週間前後に湯あたり(湯さわり又は浴場反応)が現れることがある「湯あたり」の間は、入浴回数を減じ又は入浴を中止し、湯あたりの症状の回復を待つこと


浴用の時間及び方法

熱い温泉に急に入ることは脳貧血を起こすことがあるので、それを防ぐため、入浴前に身体にかけ湯をして温め、また頭部に湯をかけてから浴槽に入るのがよいしたがって原則として誰もいない一人きりでの入浴は避けることが望ましい
入浴時間は、入浴温度により異なるが、総湯では春、秋は約42℃、夏は約41℃、冬は約43℃に設定してあるので、始めは3分ないし10分程度とし、慣れるにしたがって延長してもよい
入浴中は安静を守る。
洗い場で石鹸等を使用する場合、当温泉は塩化物泉であり、しかも高張性(温泉濃度が最も高い)であるので一度蛇口の真水で身体を洗わなければ、泡立ちがよくならない。ただし入浴後は身体に付着した温泉成分を真水で洗い流さない。特に冬季はバスタオル等でたたくように体を乾かし成分を皮膚に付着させることにより湯冷めを防ぐことができる(湯ただれを起こしやすい人は逆に欲後真水で身体を洗うか、温泉成分を拭き取るのがよい)
入浴後は湯冷めに注意して一定時間の安静を守り水分を補給する。
次の疾患については原則として総湯では禁忌とする
高度の動脈硬化症、高血圧症、心臓病
食事の直前、直後の入浴は避けることが望ましい
飲酒しての入浴は特に注意する

 

 

分析年月日: 平成16年10月1日
試 験 者: 財団法人 北陸保健衛生研究所  川合 勝二